デイトレの手法探しは、絶対的な正解があるわけではありません。
人によって向き・不向きも違い、たどる道も少しずつ異なります。
それでも、
多くの人が遠回りせずに進むための“モデルケース”のような流れ
は存在します。
ここでは、手法探しを進めるうえで参考になる、
ひとつの現実的なロードマップを整理してみます。
■ Step1:まず「戦い方の方向性」を決める
手法探しの最初の一歩は、
自分の戦い方の方向性を決めることです。
- 順張り
- 逆張り
- ブレイクアウト
- 押し目買い/戻り売り
- 板読み主体
- スキャルピング
- スイング寄りのデイトレ
これらは、同じ“デイトレ”でもほとんど別競技です。
自分がどの戦い方に向いているのかを見極めることが、手法探しの土台になります。
■ Step2:時間軸を決める
方向性が決まったら、次は判断の基準となる 時間軸 を固定します。
- 1分足
- 3分足
- 5分足
- 15分足
同じ銘柄でも、時間軸が違うだけで“別の世界”に見えます。
1分足はスピード勝負。
5分足はノイズが減り、落ち着いた判断ができる。
15分足はスイング寄りで、必要な技術も変わる。
時間軸を固定しないと、手法の検証ができません。
■ Step3:使う指標を絞る
次に、判断に使う指標を 多くても2〜3個に絞る ことが大切です。
- 移動平均線
- VWAP
- RSI
- MACD
- ボリンジャーバンド
- 板・出来高
指標は増やしすぎると矛盾が増え、判断が遅れます。
“少数精鋭”の方が形になりやすいです。
こうして方向性・時間軸・指標がある程度固まると、
自然と「どんな動きを取りたいのか」という仮説が見えてきます。
逆に、先に仮説が浮かび、それに合わせて前段が決まる場合もあります。
■ Step4:仮説を立てる(勝ちパターンの仮説)
方向性・時間軸・指標が決まってから仮説を作る場合もあれば、
「こういう動きが取りたい」という仮説が先に浮かび、
それに合わせて前段の選択が自然に決まっていく場合もあります。
どちらが正しいということはなく、
自分の中でしっくりくる順番で進めて構いません。
仮説の例としては、たとえば次のようなものがあります。
- MA と VWAP が同じ方向を向き、ローソク足がその上に乗ったら順張りする
- 板が一方向に偏って行き過ぎた瞬間に、短期の反転を狙って逆張りする
- 出来高を伴って直近の高値(節目)をブレイクしたらエントリーする
どれも“まずは仮の形”で構いません。
ここから検証が始まり、手法の輪郭が少しずつ見えてきます。
■ Step5:小ロットで検証する
仮説ができたら、
小さなロットで検証 していきます。
- 10回勝った → まだ“たまたま”の可能性がある
- さらに数十回やって傾向が見えてくる
- 100回以上積み重ねて、“再現性”が見えてくる
この間にも相場環境は変わるため、
「検証している間に環境が変わる」というジレンマもあります。
それでも、サンプル数を積み上げない限り、
手法は“手法”になりません。
■ Step6:負けパターンを分析する(最重要)
手法が形になっていく過程で、
実は最も重要なのは 負けパターンの分析 です。
- どんな時に負けやすいのか
- どのパターンは“やってはいけない”のか
- どこで入ると捕まりやすいのか
勝ちパターンよりも、
負けパターンを減らす方が手法は早く固まります。
■ Step7:条件を微調整し、再検証する
負けパターンが見えてきたら、
手法の条件を少しずつ調整していきます。
- 時間軸を少し変える
- 指標の設定値を微調整する
- エントリー条件を1つ減らす
- 損切り条件を明確にする
この 仮説 → 検証 → 改善 のサイクルを回すことで、
手法は“自分に合う形”に近づいていきます。
■ Step8:資金管理を組み込む
手法が固まる前の期間は、
どうしても資金が減りやすい時期です。
だからこそ、最低限の資金管理が欠かせません。
- 1回の損失上限を決める
- ロットを固定する
- 連敗時は休む
- 試行錯誤期間は極小ロットでOK
手法よりも資金管理の方が重要な場面も多いです。
■ Step9:一定期間で見直す(期限を決める)
手法探しは、終わりのない作業ではありません。
区切りを決めて振り返ることが大切です。
- 3ヶ月
- 100トレード
- 1つの相場環境が終わるまで
期限を決めることで、
ダラダラと資金を減らすのを防げます。
■ 結論:手法は“作る”ものではなく“育てる”もの
手法は、ある日突然見つかるものではありません。
しかし、正しい順番で淡々と積み重ねていけば、必ず輪郭が見えてきます。
- 方向性を決める
- 時間軸を固定する
- 指標を絞る
- 仮説を立てる
- 小ロットで検証する
- 負けパターンを分析する
- 改善サイクルを回す
- 資金管理を徹底する
- 期限を決めて見直す
この道筋を踏んでいけば、
“自分なりの負けにくい手法”に近づいていきます。
焦らず、静かに、淡々と。
それが、手法探しのいちばん現実的な進め方です。