時刻合わせが不要で、いつでも正確な時刻を表示する電波時計は便利。
でも、電波時計は置く場所によって電波を受信出来たり、出来なかったりする。というよりも、電波を受信できるところ(=電波時計を置ける場所)はけっこう限られる印象がある。
トレード用に購入した電波時計も窓のすぐ傍なら受信するんだけど、トレードデスクの上、トレード中に見やすい位置だと受信しない。
ちょうどマンションの大規模修繕工事が始まって、周囲をぐるりと足場で囲まれたら、これまで何の問題もなく受信できてたリビングの壁掛け電波時計が見当はずれの時刻を示し始めたので、以前から気になっていた電波時計用リピータを導入してみることにした。
(電波時計用リピータ(ー)とか、時刻送信機とか、いろいろな呼び方があって何が正しいのかわからないけど、ここでは電波時計用リピータとします。)
電波時計用リピータとは
電波時計用リピータは、電波時計用の電波を送信するデバイスです。
電波時計信号送信機能付き時計 P18-NTPLRBK を購入
以前から、導入するならこれかなと目星をつけていた 共立電子産業 の 電波時計信号送信機能付き時計(黒) P18-NTPLRBK を購入。
このデバイスは、ケーブルでネットワークに接続するとNTPで時刻を取得して本体に時刻を表示して、同時に電波時計向けの電波を送信するものです。
時刻を取得する方法にはヴァリエーションがあって、例えば同じ 共立電子産業 の製品でも、Wi-Fiでネットワークに接続して時刻を取得するもの、AC電源の周波数を元に時刻を補正するもの、GPSの時刻信号を取得するもの、一旦時刻を設定すると高精度水晶発振子により自律的に時刻を保持するものなどいくつかあります。
この製品は送信距離10mってことなので、真ん中あたりの部屋に設置して、隣接する部屋の電波時計にも届けば言うことないんだけど・・・どうかな。
電波時計用リピータを実際に使ってみた
見た目はボタンが2つと8桁のLED表示があるだけの黒い箱。
電源とLANケーブルを接続すると、間もなく自動的にインターネットから時刻を取得して、本体に時刻が表示されて、電波時計向けの送信が始まる。
とりあえず初期設定のままで試したみたら、約3mほど離れた電波時計が電波を受信出来なかったんだけど、少し設定をいじったら受信できるようになった。
周波数と出力と本体(に内蔵されたアンテナ)と時計の位置関係によって、受信できる・できないが微妙に変わるのでトライアンドエラー。
設定はさほど難しくないし、ネットワークに接続さえできてしまえば、同じネットワーク上のPCやモバイルデバイスのブラウザから設定することもできて便利です。
結果的に、リビングに電波時計用リピータを設置して同じリビング内にある2台の電波時計は受信することができたけど、距離的には約2mほどしか離れていなくても壁を隔てた別の部屋にある電波時計は受信できませんでした。
これ1台で家中をカバーするのは難しそうだけど、たとえば地下室なんかでもネットワークさえ通じていれば電波時計が使えるわけで、目的と範囲を絞り込めばとても有効なものと思いました。