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ペアトレード その2

 

ツール

ペアトレードをするには、数多の銘柄の中から値動きが似ていて投資に適する銘柄ペアを抽出するためのツールが必要です。

ペアトレードのツールは、フリーソフトや会員制で有料のものなどいくつかあるのですが、自分はフリーソフトの「サヤ取り王」を利用しています。

 

証券会社

ペアトレードは「買い」と「売り」を必ずセットでおこなうので、「売り」(いわゆる「空売り」)をするための信用取引口座が必要です。「買い」は現物取引でもよく、その方がコストが安く済みますが、資金効率を優先するのなら信用取引でおこなうことになります。

自分は、ペアトレードに関しては信用取引のコストが安いSBIネオトレード証券を利用しています。これから口座開設するならできるだけコストが小さい証券会社を選ぶことをお勧めします。

(単元未満株の活用)
単元未満株を活用することで、買いと売りの投資金額をできるだけ揃えながら総投資金額を抑えることができます(単元未満株は通常 現物取引しかできないので、買いだけが対象になります)。
メリットは、総投資金額を抑えることができる。現物取引は信用取引に比べてコストの負担が軽いなど。
デメリットは、レバレッジが効かないので資金効率が劣る。投資額が小さければ利益も(損失も)小さい。買いと売りで証券会社が違うとオペレーションが面倒。注文を入れられるタイミングが限られるなど。
単元未満株を売買できる証券会社は多く、マネックス証券(ワン株),SBI証券(S株),auカブコム証券(プチ株),岡三オンライン証券,野村證券(まめ株)では東証全銘柄をカバーしています。

 

留意すべきこと

  • 大型株でペアを組む
    小型株はあっという間にストップ高、ストップ安になりますし、それが2日、3日と継続する可能性もあります。
    狙った方向に動けばよいのですが、そうでない場合には損失が大きくなりますので、プライム市場の時価総額の大きい銘柄でペアを組むことをお勧めします。

  • 決算発表時期は要注意
    決算発表や想定外の材料が出たことなどにより思わぬ大きな値動きをして、狙った方向と逆に動いた場合には損失が大きくなります。
    想定不可能な材料に関してはなんともしようがありませんが、決算については発表前に手仕舞いするなどの対処をお勧めします。

 

ペアトレードの実績

2021年12月から2022年8月までペアトレードを実践してみて、結果は総トータルで建て総額に対して-0.21%の微損となりました。

この間の収支に大きく影響したのは、2022年3月に 豊田自動織機 でフォークリフト向けエンジンでの不正が明らかになったことによる株価下落で、増し玉もしたのですが、自分のルール上損切り決済する水準に達したため損切りして大き目の損失になったことです。これがなければトータル収支はプラスでした。

相場全体の大きな株価変動に対する耐性は強いですが、個別銘柄の材料等による株価変動は、思惑と逆に動いた場合には大きく影響します。逆に思惑どおりに狙った方向に動いたら大きな収益ともなるのですが・・・

ただ、ある程度長く時間をかければ、ペアの株価は元どおりの水準に収れんすることが多いという話もあり、先ほどの 豊田自動織機 とペアを組んだ SUBARU について現在の株価で計算しなおしてみたところ、このペアの損益はほぼトントン(極く僅かにマイナス)で、総トータルの収支は建て総額に対して 0.21%の微益となりました。

情報を集めて試行錯誤しながらのチャレンジでしたし、やり方を工夫したり習熟することで、収益を安定の方向へ持っていくのは不可能ではなさそうに思えます。

自分にとってのペアトレードは、会社勤めをしていて投資に大きな時間をかけられない間にもできるチャレンジでしたが、現在は一旦お休み中です。

 

ペアトレードに関するサイトのリンク

Doctor Robertの株式サヤ取り

時点が古い情報ですが参考になりました。

 

1億円運用中 株式投資運用成績 ペアトレード、IPOなど

最近まで、1億円を運用されていました。

 

ペアトレードブログ

時点が古く、ちょっと専門的です。

 

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